共有ドライブが削除できない理由と対処法
Google Workspace 版 Google ドライブには共有ドライブという機能があります。この機能を利用することで、チーム単位でファイルを共有することができるようになります。そんな共有ドライブですが、通常のマイドライブよりも権限と制限が複雑であるため、使い方に苦労するユーザーも多いようです。例えば、「共有ドライブを作成できない」「共有ドライブを削除できない」「共有ドライブにメンバーを追加できない」がその典型です。今回はそれら権限系のトラブルから「共有ドライブを削除できない」問題の原因と解決策について説明を行います。
共有ドライブを削除できない理由と対処法
ブラウザで Google ドライブにアクセスし、任意の共有ドライブを右クリックします。すると、コンテキストメニューが表示されるのに、共有ドライブを削除できない場合があります。一体なぜ共有ドライブを削除できないのでしょうか?

考えられる原因①「共有ドライブに対する権限が足りない」
共有ドライブの権限は5つあり、権限によって操作範囲が変化します。共有ドライブを削除する場合、以下表の通り「管理者」権限が必要になります。
権限 | 共有ドライブの削除可否 |
---|---|
管理者 | ○ |
コンテンツ管理者 | × |
投稿者 | × |
閲覧者(コメント可) | × |
閲覧者 | × |
というわけで、共有ドライブの削除ができない場合は、「共有ドライブに対する自分自身の権限」を確認しましょう。もしかすると、権限が「コンテンツ管理者」であるため、削除が実行できない可能性があります。削除を行いたい場合は、「管理者」権限を保持しましょう。
考えられる原因②「共有ドライブが空でない」
共有ドライブを削除する場合、「共有ドライブ内が空である」必要があります。削除したい場合は、全てのファイル・フォルダを削除する必要があります。単純に表示されるのがうざったいという話であれば、共有ドライブを非表示にしてしまうのが良いかもしれません。ちなみに、 空でない場合は Google が公開している共有ドライブのAPIを使ってもエラーによって削除できません。
既に存在する共有ドライブに対する操作トラブルはほぼ権限に関する問題
既に存在する共有ドライブに対して、「操作ができない」という問題があった場合、ほとんどが権限に関する問題である可能性がありますので、まずは権限を確認する癖をつけると良いかもしれません。ただし、「作成できない」や「共有できない」については、また別の複合的な問題である可能性があるため、注意が必要です。これらの問題については、別記事で取り上げようと思いますので、是非チェックしてください。
共有ドライブマネージャーを利用すれば、共有ドライブの制約関係なしに削除が可能

共有ドライブマネージャーは、 Google ドライブの共有ドライブに特化したサービスで「共有ドライブの標準機能を拡張した様々な機能」を提供します。管理者は「 共有ドライブマネージャー 」を利用することで、共有ドライブの運用を強化することができます。
共有ドライブマネージャーには、共有ドライブをアイテム毎削除する機能があるため、アイテム含めてまとめて共有ドライブを削除したい場合は本ツールがオススメです。また、共有ドライブマネージャーには共有ドライブの利用状況を可視化するための機能も実装されており、利用されていない共有ドライブをピックアップして棚卸しすることも可能です。
まとめ
- 共有ドライブを削除するには「管理者」権限が前提として必要
- 「管理者」権限を保持した上で共有ドライブが削除できない場合、共有ドライブ内が空ではない可能性があるので、事前にファイル・フォルダは削除する
- 共有ドライブの「できない」系トラブルは、ほぼほぼ権限の問題